労働力人口から採用を考える
「人口減少」、「採用難」、昨今の人材採用にあたり、避けては通れない話題です。
現在の沖縄県の労働人口がどれくらいで、採用にどのような影響をもたらしているかを紐解き、人材の採用方法について考え・見直すのはいかがでしょうか。
● 労働力人口ピラミッドから見る完全失業者数・完全失業率の推移
以下は、2023年4月時点での、沖縄県の労働人口をもとにしたピラミッド図です。
・男性の完全失業者率は20歳~34歳の世代まで、5.9%~7.9%(2千人~3千人)で推移していたものが、35歳~39歳の世代で完全失業者数が大幅に減り、以降も千人程度(失業者率2%)となります。
20代~30代前半までは転職が活発に行われ離職の可能性も高い状況にあるのが、30歳前後を境に、結婚・子育てなどライフステージの変化が起き、離職・転職活動が落ち着くためとみられます。
そのため30~34歳世代は、転職活動は盛んですが、転職後は定着に繋がる可能性があります。
・女性の完全失業者率も30歳~34歳の9.1%を境に、35歳~39歳以降5%~2%代と変化しますが、男性と違い大きく失業者率が下がりません。
女性の場合は出産・育児のために、子どもの成長・変化に合わせて働き方・働く時間を変えている人もいることが考えられ、そのため失業者率も下がりきらないと考えられます。
20~34歳は採用のチャンス多し
定着率では25~30代前半がオススメ
沖縄県企画部統計課 労働力調査 (沖縄県)令和5年4月分にでは沖縄県の労働力人口の内、
[30~34歳]
完全失業者数:6千人(男女計) 完全失業者率:男性/7.9% 女性/9.1%
[25~29歳]
完全失業者数:3千人(男女計) 完全失業者率:男性/5.9% 女性/3.0%
[20~24歳]
完全失業者数:5千人(男女計) 完全失業者率:男性/6.9% 女性/12.0%
男女共に20~34歳と以降を比較した場合、完全失業者数・完全失業者率共に低下の動きが見られます。
このことから考えられるのは
・20代~30代前半では、自分に合った仕事を探して転職を行う動きが活発。※
・30代前半で採用された人材は、定着に繋がりやすくなる。
といった状況にある可能性が見て取れます。
※「仕事の内容・職種に満足する仕事を探している」件については、リンク先記事にてご覧いただけます。(https://media-guide.jwarm.net/?p=2380)
これらのことから、「自分に合った仕事を探して転職を考える20代~30代前半」を採用することで、定着する人材採用に繋がる可能性があります。
そのためには、 「仕事の内容・職種に満足する仕事を探している」 求職者が仕事にイメージができるように「仕事内容と職種」を具体的に書く事が大事です。
仕事内容と職種の書き方の例として、ジェイウォーム 7/14号からいくつか抜粋しますと
職種名:「宅配ドライバー」
営業所へ直行して荷物(ティッシュ箱2個分~中ダンボール程の大きさ、重さ1㎏未満~3㎏前後が主)を受け取り、1日60個~80個ほど配達をして営業所へ戻りそのまま直帰です。
職種名:「家庭ゴミ及び資源化物の回収」
3名1組で主に那覇市内のゴミ回収。
午前中可燃ごみ、午後資源化物の回収。
お仕事の流れ→朝事務所に出社し、担当地区へ向かいゴミの回収→回収したゴミをごみ処理場へ搬送。
※運転業務はなし。
※必ず男性スタッフが現場に一緒に向かうので、重量物のゴミがある場合でも安心!
職種名:「産婦人科のキッチンスタッフ」
仕込みや洗い物、配膳、調理全般
※献立表で準備・調理がスムーズ!
5床の患者様向けに5~10食の他、職員の昼食も作ります。
など、大筋な仕事内容だけではなく、荷物の重さ・個数や、チームに人数・仕事の流れ、利用者の人数など具体的な数字をいれることにより、業務の規模感や負担感が具体的にイメージしやすくなり説得力のある情報になります。
その職務が自分にできそうか、サポートはあるのかなども確認し、 他の情報も含めて、自分に合っているか、長く続けられそうか、 能力を発揮できそうかを求職者が理解しやすいほど、採用後のミスマッチの軽減と定着に繋がります。
これからも採用難が続きます。こんな時だからこそ、 皆さまの職場の「仕事内容」や「職種」をジェイウォーム採用プランナーと見直してアップデートしませんか!
ご相談だけでも、ご連絡お待ちしております。
※データ元:令和5年5月30日 沖縄県企画部統計課 労働力調査 (沖縄県)令和5年4月分 P30 (関連資料2) 15歳以上年齢階級別の就業状態 より作成
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/6-18c-r02-gaikyo.pdf