「男女別・年代別」で転職先選びの理由に違いはあるのか?

レポート②「男女別・年代別」で転職先選びの理由に違いはあるのか?

前回のレポート①では、転職先を選んだ一番の理由(総数)は「仕事の内容と職種に満足いくから」でした。

①男女別ですと、
・男「自分の技能・能力が活かせるから」(21.7%)
・女「仕事の内容・職種に満足がいくから」(20.3%)

と、違いがあります。

②年代別などの特徴をみますと、
・20~29歳では、「仕事の内容・職種に満足がいくから」が最も高い。
 (・20~24歳(22.8%) ・25~29歳(24.8%))

20代の若者は社会人経験も少なく仕事の経験や情報も乏しいため、仕事内容と職種をイメージしやすく、また魅力も伝えることが大事です。
研修制度やフォロー体制が用意されている場合、その内容も記載して 本人の成長意欲をはかり、安心感をもってもらうことが大事です。

③30~39歳は、「労働条件(賃金以外)がよいから」を第一条件に上げています。
 (・30~34歳(23.0%) ・35~39歳(20.4%))

30~34歳は転職活動が一番活発な時期です。転職先に求める条件として、「賃金以外の労働条件」を上げる人が多くいます。
賃金以外とは「年間休日、勤務時間、残業時間、出退勤の時間、通勤の距離等」 の働く環境をさしていると思われます。
おそらく賃金は重視しないというわけではなく、業界相場の賃金をベースとして、賃金以外の働きやすい 労働条件を求めていると思われます。
30歳~転職では、将来に向けてのキャリアプランや、ライフプランも関わってきます。
独身の方もいますが、家庭を持たれる方もいて、仕事と生活のバランスを考えた転職先を探すものと思われます。
35歳を過ぎると、「自分の技能・能力が活かせるから」の割合が高くなります。
特に男性での傾向が高く、35歳を過ぎると、キャリア志向の転職意識が高くなると思われます。

④「賃金が高いから」という項目の優先度が高いのは、25~29歳(12.1%)と、45~49歳(10.5%)

・25~30歳の転職で、第一条件は、前述の「仕事の内容と職種に満足いくかどうか」(24.8%)ですが、2番目は、「賃金が高いから」(12.1%)です。
30歳からの転職時には賃金の優先度は落ちますが、25~30歳の転職では、比重が高くなっています。
20代中盤ということは仕事について2~5年程度経っており、転職時には仕事内容と賃金の満足度を高めたいのだと思われます。

・45~49歳の転職の「賃金が高いから」を選んでいる要因としては、子供の学費等が影響しているのではないかと考えられます。
大学進学など、家族の支出も増える時期であり、この年齢層のキャリア採用を考える場合、前職賃金の保証や、希望する賃金の考慮、相談などもあると応募の確率が高くなると思われます。

これからも採用難が続きます。こんな時だからこそ、「男女別」・「年代別」で採用ターゲットに合わせた求人広告にアップデートしてみませんか!
ご連絡お待ちしております。(ジェイウォーム採用支援部)

労働力人口から採用を考える

労働力人口から採用を考える

「人口減少」、「採用難」、昨今の人材採用にあたり、避けては通れない話題です。
現在の沖縄県の労働人口がどれくらいで、採用にどのような影響をもたらしているかを紐解き、人材の採用方法について考え・見直すのはいかがでしょうか。

● 労働力人口ピラミッドから見る完全失業者数・完全失業率の推移

以下は、2023年4月時点での、沖縄県の労働人口をもとにしたピラミッド図です。

・男性の完全失業者率は20歳~34歳の世代まで、5.9%~7.9%(2千人~3千人)で推移していたものが、35歳~39歳の世代で完全失業者数が大幅に減り、以降も千人程度(失業者率2%)となります。
20代~30代前半までは転職が活発に行われ離職の可能性も高い状況にあるのが、30歳前後を境に、結婚・子育てなどライフステージの変化が起き、離職・転職活動が落ち着くためとみられます。
そのため30~34歳世代は、転職活動は盛んですが、転職後は定着に繋がる可能性があります。

・女性の完全失業者率も30歳~34歳の9.1%を境に、35歳~39歳以降5%~2%代と変化しますが、男性と違い大きく失業者率が下がりません。
女性の場合は出産・育児のために、子どもの成長・変化に合わせて働き方・働く時間を変えている人もいることが考えられ、そのため失業者率も下がりきらないと考えられます。

20~34歳は採用のチャンス多し
定着率では25~30代前半がオススメ

沖縄県企画部統計課 労働力調査 (沖縄県)令和5年4月分にでは沖縄県の労働力人口の内、
[30~34歳]

完全失業者数:6千人(男女計) 完全失業者率:男性/7.9% 女性/9.1%
[25~29歳]

完全失業者数:3千人(男女計) 完全失業者率:男性/5.9% 女性/3.0%
[20~24歳]

完全失業者数:5千人(男女計) 完全失業者率:男性/6.9% 女性/12.0%

男女共に20~34歳と以降を比較した場合、完全失業者数・完全失業者率共に低下の動きが見られます。
このことから考えられるのは
・20代~30代前半では、自分に合った仕事を探して転職を行う動きが活発。※
・30代前半で採用された人材は、定着に繋がりやすくなる。
といった状況にある可能性が見て取れます。
※「仕事の内容・職種に満足する仕事を探している」件については、リンク先記事にてご覧いただけます。(https://media-guide.jwarm.net/?p=2380)

これらのことから、「自分に合った仕事を探して転職を考える20代~30代前半」を採用することで、定着する人材採用に繋がる可能性があります。
そのためには、 「仕事の内容・職種に満足する仕事を探している」 求職者が仕事にイメージができるように「仕事内容と職種」を具体的に書く事が大事です。

仕事内容と職種の書き方の例として、ジェイウォーム 7/14号からいくつか抜粋しますと

職種名:「宅配ドライバー」
営業所へ直行して荷物(ティッシュ箱2個分~中ダンボール程の大きさ、重さ1㎏未満~3㎏前後が主)を受け取り、1日60個~80個ほど配達をして営業所へ戻りそのまま直帰です。

職種名:「家庭ゴミ及び資源化物の回収」
3名1組で主に那覇市内のゴミ回収。
午前中可燃ごみ、午後資源化物の回収。
お仕事の流れ→朝事務所に出社し、担当地区へ向かいゴミの回収→回収したゴミをごみ処理場へ搬送。
※運転業務はなし。
※必ず男性スタッフが現場に一緒に向かうので、重量物のゴミがある場合でも安心!

職種名:「産婦人科のキッチンスタッフ」
仕込みや洗い物、配膳、調理全般
※献立表で準備・調理がスムーズ!
5床の患者様向けに5~10食の他、職員の昼食も作ります。

など、大筋な仕事内容だけではなく、荷物の重さ・個数や、チームに人数・仕事の流れ、利用者の人数など具体的な数字をいれることにより、業務の規模感や負担感が具体的にイメージしやすくなり説得力のある情報になります。
その職務が自分にできそうか、サポートはあるのかなども確認し、 他の情報も含めて、自分に合っているか、長く続けられそうか、 能力を発揮できそうかを求職者が理解しやすいほど、採用後のミスマッチの軽減と定着に繋がります。

これからも採用難が続きます。こんな時だからこそ、 皆さまの職場の「仕事内容」や「職種」をジェイウォーム採用プランナーと見直してアップデートしませんか!
ご相談だけでも、ご連絡お待ちしております。

※データ元:令和5年5月30日 沖縄県企画部統計課 労働力調査 (沖縄県)令和5年4月分 P30 (関連資料2) 15歳以上年齢階級別の就業状態 より作成
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/6-18c-r02-gaikyo.pdf

正社員の採用・定着を狙うには 30~34歳(壮年前期)がオススメです

失業率が高く、失業者も多いのは 30~34歳の壮年前期

沖縄県企画部統計課 労働力調査 (沖縄県)令和5年4月分にでは縄県の労働力人口の内、
・30~34歳の完全失業者数・・6,000人(男女計)
・完全失業者率・・男性/7.9% 女性/9.1%

となっており、30~34歳での完全失業者が多いことがみられます。

30~34歳男性のグラフから一つ上の世代、35~39歳男性では完全失業者数が大幅に減り、 以降の40歳~64歳代では2%台の完全失業者数が低い水準にとどまっています。
このことから考えられるのは
・20代~30代前半は、仕事の内容・職種に満足する仕事を探しての転職が活発。
・30代後半で採用された人材は、定着に繋がりやすくなる。
といった状況にある可能性が見て取れます。
これは、結婚・子育てといったライフイベントが、この年代で発生するからと考えられます。
※「仕事の内容・職種に満足する仕事を探している」ことについては、下記の記事にてご覧いただけます。(https://media-guide.jwarm.net/?p=2380)

これらのことから、「自分に合った仕事を探して転職を考える20代後半~30代前半」を採用することで、定着する人材採用に繋がる可能性があります。
そのためには、 「仕事の内容・職種に満足する仕事を探している」 求職者が仕事にイメージができるように「仕事内容と職種」を具体的に書く事が大事です。

仕事内容と職種の書き方の例として、ジェイウォーム 7/14号からいくつか抜粋しますと

職種名:「 宅配ドライバー
営業所へ直行して荷物(ティッシュ箱2個分~中ダンボール程の大きさ、重さ1㎏未満~3㎏前後が主)を受け取り、1日60個~80個ほど配達をして営業所へ戻りそのまま直帰です。

職種名:「家庭ゴミ及び資源化物の回収」
3名1組で主に那覇市内のゴミ回収。
午前中可燃ごみ、午後資源化物の回収。
お仕事の流れ→朝事務所に出社し、担当地区へ向かいゴミの回収→回収したゴミをごみ処理場へ搬送。
※運転業務はなし。
※必ず男性スタッフが現場に一緒に向かうので、重量物のゴミがある場合でも安心!

職種名:「産婦人科のキッチンスタッフ」
仕込みや洗い物、配膳、調理全般
※献立表で準備・調理がスムーズ!
5床の患者様向けに5~10食の他、職員の昼食も作ります。

など、大筋な仕事内容だけではなく、荷物の重さ・個数や、チームに人数・仕事の流れ、利用者の人数など具体的な数字をいれることにより、業務の規模感や負担感が具体的にイメージしやすくなり説得力のある情報になります。
その職務が自分にできそうか、サポートはあるのかなども確認し、 他の情報も含めて、自分に合っているか、長く続けられそうか、 能力を発揮できそうかを求職者が理解しやすいほど、採用後のミスマッチの軽減と定着に繋がります。

これからも採用難が続きます。こんな時だからこそ、 皆さまの職場の「仕事内容」や「職種」をジェイウォーム採用プランナーと見直してアップデートしませんか!
ご相談だけでも、ご連絡お待ちしております。

※データ元:令和5年5月30日 沖縄県企画部統計課 労働力調査 (沖縄県)令和5年4月分 P30 (関連資料2) 15歳以上年齢階級別の就業状態 より作成
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/6-18c-r02-gaikyo.pdf


転職先を選んだ一番の理由は、「仕事の内容・職種に満足いくから」でした。

転職先を選んだ一番の理由は、「仕事の内容・職種に満足いくから」でした。

「転職者実態調査の概況」令和2年の厚生労働省の調査では、 「現在の勤め先を選んだ理由 ※表 21-1 」(3つまでの複数回答 )で
・「仕事の内容・職種に満足がいくから」・・41%
・「自分の技能・能力が活かせるから」・・36%
・「労働条件(賃金以外)がよいから」・・26%

転職先を選んだ一番の理由 ※表 21-2 でも
・「仕事の内容・職種に満足がいくから」・・18.8%
・「自分の技能・能力が活かせるから」・・18.3%
・「労働条件(賃金以外)がよいから」・・13.5%
と、転職先を選ぶ理由として、
「仕事の内容・職種に満足いくから」が一番となっています。

全年代を通して、転職者が次の職場を選ぶ際に気にするポイントは、
・「仕事の内容・職種に満足が行くから」
・「自分の技能・能力が活かせるから」の2点になります。
また、「賃金が高いから」より「労働条件(賃金以外)がよいから」がどの年代でも上回っていることから、 単純な賃金の高さではなく、休日や勤務時間といった働きやすさを注視する様子も見て取れます。

但し、男女別でみますと、
・男「自分の技能・能力が活かせるから」(21.7%)
・女「仕事の内容・職種に満足がいくから」(20.3%)
と、男女で多少違いはありますが、求人広告を効果的 にするには、「仕事内容と職種」をイメージできるように 具体的に書く事が大事です。

仕事内容と職種の書き方の例として、ジェイウォーム 7/7号からいくつか抜粋しますと
「一般事務」の募集でも、港での仕事なら
職種名:「港湾内での一般事務」
仕事内容:「宮古や石垣から那覇に送られてくる
荷物の引き渡し業務や伝票のデータ入力業務など。
※入力作業は主にテンキーを使用しての作業になります。」

建築会社なら、
職種名:「建築業の一般事務」
仕事内容:「一般事務業務全般・データ入力作業等
(ワード・エクセル)、電話及び来客対応、
事務所内美化作業など ※扶養範囲内で働けます。」

菓子製造員の募集なら、
職種名:「菓子製造工場スタッフ(男女)」
仕事内容:「出社後、オーブンに火をつけて、 器具のセット、材料の計量をして生地を作り、 機械に投入、焼き上がりを確認し、最初の工程に戻り繰り返し、16時頃には清掃をして18時に業務終了です。
(各製造部門で仕事をします)ちんすこう・パイ・カステラ ・ロールケーキなどを作っています。」

など、メインとなる仕事内容はもちろんのこと、 一日の流れや概要がイメージできると、応募の判断がしやすくなります。
その職務が自分にできそうか、サポートはあるのかなども確認し、 他の情報も含めて、自分に合っているか、長く続けられそうか、 能力を発揮できそうかも応募の後押しになります。

これからも採用難が続きます。こんな時だからこそ、 皆さまの職場の「仕事内容」や「職種」をジェイウォーム採用プランナーと見直してアップデートしませんか!
ご相談だけでも、ご連絡お待ちしております。

次回は、男女別、年齢別の転職先を選ぶ条件を案内します。

※情報参照元厚生労働省「令和2年転職者実態調査の概況」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/6-18c-r02-gaikyo.pdf